馬頭琴の由来伝えるモンゴル民話、絵本に−−CDとセット、名古屋の演奏家が演奏

 ◇世界駆けろ「スーホの白い馬」−−絵本、CDとセットで近く発売

 ◇名古屋の演奏家が演奏、北海道の英語教師ら英訳

 モンゴルの民族楽器・馬頭琴の由来を伝えるモンゴル民話「スーホの白い馬」を北海道七飯町の英語教師らが英訳し、モンゴル人の馬頭琴演奏家、リポーさん(48)=名古屋市在住=が演奏する同名の曲のCDとセットの絵本として6〜7月にかけて国内外で出版される。

 国内では1967年、大塚勇三さん(83)の翻訳で福音館書店から出版され、121万部のロングセラーに。少年スーホが育てた白馬が殿様に捕まり、少年の元に逃げ帰るが、深手を負い死ぬ。スーホが白馬から作った楽器が馬頭琴になった−−という物語。

 絵本に感動した函館ラ・サール高校英語教師、ピーター・ハウレットさん(49)=七飯町=と元同僚の英語講師、リチャード・マクナマラさん(46)=熊本県=が共同で英訳した。ハウレットさんは「物語の持つ力と一緒に馬頭琴の演奏を世界に伝えたい」と、同名の曲を作曲し演奏しているリポーさんに収録を依頼した。リポーさんは「世界の子供たちに馬頭琴を知ってもらいたい」と話している。

 日本語版の挿絵を担当した故赤羽末吉さんの絵入りで表題は「Suho’s White Horse」。海外では7月にオーストラリア、シンガポール、韓国などで発売される。出版元はアールアイシー出版。48ページ、2940円。【安味伸一】

毎日新聞 2004年5月31日 中部夕刊